新型コロナ流行と社会経済生活「自粛」のなかで、移民・難民、外国にルーツをもつ方々のなかでも生活に困窮する方が急速に増えています。政府によるひとり10万円の「特別定額給付金」の支給が決まりましたが、職場とのトラブルなどでオーバーステイになった元実習生、仮放免・非正規滞在者、難民申請者など住民基本台帳に記録されていないという理由で、支給対象から外された人も少なくありません。
もともと移民や難民の人たちは脆弱な立場におかれがちでした。そうしたなか今回も解雇や派遣切り、休業などに真っ先に追い込まれています。
「所持金が2000円」
「コロナで『仕事がない』と会社に言われ川で魚をとって凌いでいる」
「お米が買えない」
「毎日空腹で辛い」
「1リットル牛乳と食パンでなんとかお腹をいっぱいにしている」
「日本は卵が安いので、それを目玉焼きではなく、スクランブルにして広げて量が多く見えるようにして食べている」
「帰りたいが飛行機がなく帰国できない」など、
悲痛な声が支援者に寄せられています。くわえて公的な支援についても、在留資格による制限にくわえ、日本語が母語でない移民の方に情報が届いておらず、結果としてアクセスできていない場合も珍しくありません。
緊急事態のなか、移民・難民の生活困窮者のくらしを支え、草の根の連帯によって排除や放置、分断を乗り越える力を示すため、移住連は新型コロナ「移民・難民緊急支援基金」を立ち上げ、1,645人の移民・難民を支援いたしました。
この取り組みにご協力・ご支援下さったみなさまに心より厚くお礼申し上げます。
特定非営利活動法人 移住者と連帯する全国ネットワーク
〒110-0005 東京都台東区上野1-12-6 3F
E-mail: smj-supportfund@migrants.jp
Mobile: 050-3573-2316
(「支援基金」専用のE-mail、携帯番号です。こちらの件についてのお問い合わせにご利用ください。)
協力:特定非営利活動法人 なんみんフォーラム