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2020.07.01 事務局から

新型コロナ「移民・難民緊急支援基金」支援速報(第六号)

2020年7月1日

「移民・難民緊急支援基金」速報(第六号)

 

 

6月29日に第6回目の締め切りについて確認をし、111人への支援を決定しました。これまでに累計で750人の方に支援をしてきたことになります。この一週間で2,986,060円(累計18,441,859円、2020年6月29日現在)ものご寄付をいただき、今回も無事支援を継続することができました。皆さまのお力添えに感謝します。

 

今回も難民申請者、仮放免者、非正規滞在、短期滞在など特別定額給付金の対象外となっている方から多くの申請がありました。一人ひとりの申請の内容を通じて、新型コロナの影響下、それぞれに様々な困難を抱えながら、必死に生活しておられる様子が浮かび上がってきます。

 

「仮放免なので仕事ができない。子供たちの教育に力を入れている。なんとか学校で学ばせて、将来安心して生きて行けるようにしてあげたい。今はとても経済的に苦しい。保険がなく医療が受けられないのも困っている」

「交際していた日本人男性の扶養をうけて生活して、子どもも生まれた。しかし、子の父は子の認知を拒み、突然申請者と子を遺棄して一切の経済的援助がなくなった。現在申請者は『短期滞在』のため働けず、金銭的にも困窮している」

「ブローカーに数十万払って、短期滞在で来日。ブローカーは難民申請をした後に自分を放り出した。在留期間更新ができず非正規滞在になったが、コロナの影響で仕事もなくなり生活に困っている」

 

もともと特別定額給付金は、「新型インフルエンザ等対策特別措置法の緊急事態宣言の下、生活の維持に必要な場合を除き、外出を自粛し、人と人との接触を最大限削減する必要がある。(中略)人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない」という趣旨に基づいて決定されました。この趣旨に照らせば、日本政府は特別定額給付金を、国籍や在留資格の有無にかかわらず、現在日本に住むすべての移民・難民に対して支給するべきですが、残念ながら多くの移民・難民の方が対象外とされています。

 私たちは、特別定額給付金の対象外とされた方たちを中心に、新型コロナの影響で苦境に立たされている移民・難民に草の根の支援を届けたいと、この基金を起ち上げました。私たちの支援を通して申請者の方に、日本の中に関心を寄せる多くの人たちがいること、あなたたちは共に生きる仲間であるという私たちの思いを、届けることができていると思います。支援金を受け取った方たちからは以下のようなメッセージが届いています。

 

「どんなに感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。交通費もままならない状態だったため就職活動も滞っていました。これで面接に行くことができます。今回私にしてくださったように、今後は私が困っている人々を助ける立場になりたいです」

「日本政府自身が私のようなビザのない者を支援できないでいるにもかかわらず、人道的な配慮から可能な限り支援をしてくださり、SMJに大変感謝しています。これからも困っている人を助けていただくことができますように、SMJのために祈っています」

「仮放免の身では働けないので本当に助かります。これでようやく家賃を払うことができます。ありがとうございました。私のように困っている仮放免の人はたくさんいます。どうか彼らも助けてあげてください」

 

基金の趣旨に賛同してくださる多くの方の協力で、これまで支援を継続してくることができましたが、私たちの支援を必要とされている移民・難民の方はまだまだ大勢おられます。少しでも多くの方に支援を届けるためには、皆さまのご協力が欠かせません。
今回の支援で基金も底をついた状態になっています。皆さまのご協力を改めてお願いいたします。

移住連 新型コロナ「移民・難民緊急支援基金」運営チーム

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