移民や移民ルーツをもつ人びとは、日常生活のなかで様々な課題に直面します。そうした相談は、各地の支援団体に寄せられます。しかし、これらの団体が、互いに情報交換を行ったところ類似の相談が寄せられていることがわかってきました。また、そうした相談活動や団体の事業だけでは解決できない課題も出てきました。例えば、DV、労働問題、在留資格によっては保険に入れてもらえないなど、移民たちが直面する日常生活にかかわる様々な課題は、法律や制度と大きくかかわっています。そこで、各地の団体が集まり、移民や移民ルーツをもつ人びとの権利を保障する法律・制度・政策の構築を目指す活動のための団体としてできたのが移住連です。移住連では、法律・制度・政策への提案活動として、主に、以下の活動を行っています。
各地で活動する団体には、移民や移民ルーツの人びとから日々の暮らしの中で直面する様々な課題について相談が入ります。
しかし、そうした相談活動を個別に行う中で、どうしても解決できない課題が明らかになってきました。
そこで支援団体のネットワークを作り、法制度改革に向けたロビイングも行うようになりました。
年に2回、移民、移民ルーツをもつ人びとが抱えるさまざまな課題について省庁と交渉を行っています。これは、20年以上続く移住連にとって主要な活動の一つです。交渉の領域は、労働、技能実習、女性(ジェンダー)、入管法/住基法、難民・収容、子ども・若者、医療・福祉・社会保障など、多岐に渡ります。
地域で移民支援の活動をする中で遭遇した問題などから、制度・政策につなげるべき課題をとりあげ、国会議員などを通じ、国政に働きかけます。
移民、移民ルーツをもつ人びとが直面するさまざまな課題、関係する情報について発信し、社会課題として認識されるよう努めています。また彼らの尊厳と権利を保障するために必要な政策について提言を行っています。