
12月18日は、国際移住者デー です。
世界には、 仕事・家族・安全のために 生まれた国から ほかの国へ うつって 生活する人が たくさん います。 こういった人たちを 「移住者」と いいます。
国際移住者デーは、 移住者を まもり、みんなで いっしょに 生きる 社会を つくるために、何が できるかを 考える 日です。
今 この メッセージを みている 人の 中には、 最近、 ニュースなどで よく 「外国人」という ことばを よく 聞いたりして、不安に なっている人が いる かもしれません。
世界の どこに いても、 ルーツが どこに あっても、 安心して 働いたり 生活できることは、当たり前の はずです。
「外国人だから」「日本語が わからないから」「(日本の)ルールを 知らないから」といって、いやな思いを したり、こわい思いを したりすることは、 絶対に あっては なりません。
日本に 住んでいる みなさんの 権利も、 いばしょも、 すでに ここに あります。
それは、なにが あっても 変わりません。
ことばや 文化、 国が ちがっても、 みな 同じ 人間です。
ちがいを 大切にする 社会を いっしょに つくっていきましょう。
12月18日は、「すべての移住労働者とその家族の権利保護に関する国際条約(移住労働者権利条約)」が採択されたことを記念して国連が定めた記念日「国際移住者デー」です。この日は、世界中の移住者のこれまでの貢献に感謝する日です。
【参考】国連HP(英語):https://www.un.org/en/observances/migrants-day
日本には、すでに多くの移民・難民、移民ルーツをもつ人たちが日本で暮らしていますが、発効から20年経った現在も、日本は未だこの条約を批准していません。
それどころか、日本政府は「移民を受け入れない」という姿勢を保ちつづけています。さらに、2025年の参議院議員選挙では排外主義が煽動され、「日本人ファースト」を掲げる政党が躍進し、新政権下では外国人政策が重点課題として挙げられ、管理・監視重視の政策が急速に推し進められています。
こういった風潮や政策は、これまでの移住者の歴史を大切にし、かれらがもたらした貢献に感謝し、日本で暮らす移民・難民、移民ルーツをもつ人たちの権利の保障や、日本社会の一員としてすでにここに暮らしていることを本当に踏まえているのでしょうか。
この排外主義が高まる状況を受け、不安に感じている人が多くいると思います。
しかし、排外主義や差別、偏見などによって、すでにここに暮らす人の権利やいばしょは揺らぐものではないし、揺らぐべきではありません。
今、必要なのは、「管理」や「排除」ではなく、すべての人が人間として尊重され、差別なく安心して暮らせる社会ではないでしょうか。
そういった思いを込めて、日本に暮らすすべての移民・移民ルーツをもつ人たちに向け、メッセージを発信いたしました。
国際移住者デーをきっかけに、いま一度立ち返って、私たちがこれからどのような社会をつくっていきたいか、一緒に考えてみませんか。
※これまで移住連は国際移住者デーにあわせてイベントを開催してきましたが、今年の国際移住者デーは本メッセージの発出のみとさせていただきます(今年は、イベント(オンライン含め)の開催はありません)。