
移住連は、2026年度、これまでの事業実施の経験を活かし、分野・地域横断的な相談支援のネットワークを構築・強化することを目的として「生活困窮状態にある移民・難民のための相談支援ネットワーク構築事業」(略称:移民・難民相談支援ネットワーク事業)を実施いたします。
本事業では、生活困窮状態にある移民・難民(外国人)への相談会開催を主な活動の1つとし、移民・難民が安心して相談でき必要な支援につながる体制を整えるとともに、その支援に関わる支援者同士のネットワークを構築することを目指します。
また、個別ケース(下記、相談支援ケース)への助言対応を行うことで、領域横断的で対応が難しい相談ケースなどの対応が円滑に進むよう支援者をサポートします。また、支援活動を最近始めた方やこれから支援に関わりたい方が支援活動で困ったときに質問ができる体制を用意することで、新しい支援者も支援活動に参加しやすい環境づくりにも取り組みます。
相談会等で集まった相談事例の蓄積・分析を通じて、制度上の課題を可視化し、政策提言へつなげることを通じて、外国人の生活困窮を生み出す構造的課題の改善を目指します。
※本事業は、「令和7年度(補正予算) 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」による助成金によって運営されています。
日本に暮らす移民・難民(外国人)の中には、在留資格の不安定さ、言語の壁、社会保障制度へのアクセスの困難さなどが複合的に重なり、生活困窮に陥る人が少なくありません。とりわけ、雇用喪失や病気、家庭内問題などをきっかけに急速に生活基盤を失うケースでは、既存の制度や支援につながれず、支援の空白に置かれる状況が生じています。
こうした生活困窮外国人への相談支援は、民間団体や個人の支援者の努力により支えられていますが、相談内容は緊急性が高く、高度化・複雑化しており、単独の支援者・支援団体や一分野だけでは対応が困難な事例が増えています。また、支援者同士の連携が十分に可視化・体系化されておらず、支援の属人化や、支援者自身の負担・孤立も課題となっています。
さらに、相談現場で繰り返し顕在化している制度上の課題が、十分に整理・発信されず、政策改善につながりにくいという構造的問題もあります。
移住連は、コロナ禍以降、過去5年間にわたり、当団体がもつ経験の蓄積と全国ネットワークの強みを生かし、民間の支援者ネットワークの構築・拡大・強化を図るため、事業を継続してきました。また、事業実施によって得られたデータ等を活用し、公的支援を拡充するよう制度改善を求める行政等への働きかけの重要さを強く認識し、政策提言活動にも取り組んできました。
過去の事業について:https://migrants.jp/campaign/20250602.html
しかし、この数年間での取り組みでは公的支援が十分に保障されるような根本的な制度改善の実現は難しく、依然として公的支援に頼ることができない移民・難民への支援は限られた民間団体や個々の支援者の献身に依存しています。その支援の継続も危機的状況にあることが明らかになっています。
このような課題意識を踏まえ、本事業では、相談支援ネットワークのさらなる強化と、支援者同士が支え合える体制づくりを目指します。
移民・難民(外国人)が抱える課題は、在留資格・ことばなど、さまざまな領域にまたがることが多く、対応に困るケースも少なくありません。そうした場合に、専門的なアドバイスを提供します。必要に応じて、メールだけでなく、ZOOMやお電話などでも助言対応をします。
●支援者ミーティング
支援者間ネットワーク構築・情報共有を目的として、支援者とのミーティングを予定しています。
【実施予定時期:7・8月~】
フォームで事前に相談を受け付け、SNSを活用して各地域拠点(東京、大阪、岐阜など)と相談者をつないでオンライン相談を実施するほか、会場に来て相談を受け付ける対面での相談対応を行います。個々の相談対応は、各地域拠点にて専門家・通訳・記録担当のチーム体制で行います。
オンライン相談会の仕組み・対応の流れについてはこちらをご参照ください。
これから支援に関わりたい方などが支援ノウハウを学ぶことを目的に、事業参加者(下記、相談支援ネット登録者)は相談会にオブザーブ参加(見学)いただけます。
【実施予定時期:5月・7月・9月・11月・1月・2月】
オンライン相談会・対面相談会で受けた相談のうち、継続対応(フォローアップ)が必要なケースが想定されます。そうした場合に支援者が継続して相談対応に関われるよう、相談支援謝金を提供します。
●研修会
支援者のスキルアップを目的として、研修会を予定しています。
【実施予定時期:6月~10月】
●伴走支援スキルアッププログラム受講(オンデマンド講座)
支援者のスキルアップのためのツールとして、事業参加者(下記、相談支援ネット登録者)は、伴走支援スキルアッププログラムをご活用いただけます。オンデマンド形式のため、ご自身の都合にあわせてご視聴いただけます。
伴走支援スキルアッププログラムとは:2023~2025年度に「新移民時代型」支援ネットワーク構築事業で実施した、支援に必要な基礎的な知識・ノウハウが学べる講座です(http://migrants.jp/news/office/20240801.html)。外国ルーツをもつ支援者向けに作成された講座で、13のテーマを担当講師がやさしい日本語で解説しています。これから支援に関わりたい方・基本的な知識を学びたい方はぜひご受講ください!
本事業の活動から得られたデータをもとに政策提言活動に取り組みます。
日々の支援活動の中で助言が必要なケースについて、相談支援申請フォームにご報告ください。追って事業チームからご連絡いたします。
相談支援申請フォーム:https://forms.gle/JUN2SSrRxKWRFCui9