新型コロナ流行と社会経済生活「自粛」のなかで、移民・難民、外国にルーツをもつ方々のなかでも生活に困窮する方が急速に増えています。政府によるひとり10万円の「特別定額給付金」の支給が決まりましたが、職場とのトラブルなどでオーバーステイになった元実習生、仮放免・非正規滞在者、難民申請者など住民基本台帳に記録されていないという理由で、支給対象から外された人も少なくありません。
もともと移民や難民の人たちは脆弱な立場におかれがちでした。そうしたなか今回も解雇や派遣切り、休業などに真っ先に追い込まれています。
「所持金が2000円」
「コロナで『仕事がない』と会社に言われ川で魚をとって凌いでいる」
「お米が買えない」
「毎日空腹で辛い」
「1リットル牛乳と食パンでなんとかお腹をいっぱいにしている」
「日本は卵が安いので、それを目玉焼きではなく、スクランブルにして広げて量が多く見えるようにして食べている」
「帰りたいが飛行機がなく帰国できない」など、
悲痛な声が支援者に寄せられています。くわえて公的な支援についても、在留資格による制限にくわえ、日本語が母語でない移民の方に情報が届いておらず、結果としてアクセスできていない場合も珍しくありません。
緊急事態のなか、移民・難民の生活困窮者のくらしを支え、草の根の連帯によって排除や放置、分断を乗り越える力を示したいと考えています。そのためには、多くの皆様のお力が必要です。ご寄付へのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
移住連の会員団体・個人(正会員・賛助会員のみ。Mネット定期購読者は含まない)からの申請に基づき、支援対象当事者1人につき3万円の現金給付を行います。(2020年5月〜8月予定)
支援実績については、HPおよび移住連の事業報告で公開します。
(1) 特別定額給付金の対象外となる移民・難民・外国ルーツの方(形式的には対象になるが、DVなどにより実際に支給されない人も含む)
(2) 特別定額給付金の対象ではあるが、生活に困窮している移民・難民・外国ルーツの方。国籍や在留資格は問いません。ただし収入認定との関係から、生活保護や難民の外務省保護費を受給している方は対象外とさせていただきます。
・移住連団体会員・個人の方からの申し込みとさせていただきます。
・申請を希望する会員の方は、以下より必要事項をご記入の上、申請してください。
・第一回目の締め切りは2020年5月22日です。その後、毎週金曜日までの申請については、翌週半ばまでに送金します。送金後、事務局より連絡いたします。
・申請内容について問い合わせさせていただく場合があります。
・基金の状況によって、給付の方法や対象を見直すことがあります。ご了承ください。
・支援対象者(2)の場合、一団体・個人会員につき、1ヶ月に3件までの給付とさせていただきます。
・支援後(移住連から送金後)、2週間以内に、以下のサイトより報告書のご記入をお願いします。
特定非営利活動法人 移住者と連帯する全国ネットワーク
〒110-0005 東京都台東区上野1-12-6 3F
E-mail: smj-supportfund@migrants.jp
Mobile: 050-3573-2316
(「支援基金」専用のE-mail、携帯番号です。こちらの件についてのお問い合わせにご利用ください。)
協力:特定非営利活動法人 なんみんフォーラム