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2014.10.07 事務局から

石原バージさん(移住連運営委員)が、ステファニ・レナト賞を受賞しました。

移住連で永年運営委員を務めている、フィリピン人移住者センター代表の石原バージさんが、このたび、ステファニ・レナト賞を受賞しました。この受賞によせて、東海在日外国人支援ネットワークニュースレターに以下のように報告されましたので、こちらでも共有いたします。

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石原バージさん(フィリピン人移住者センター代表)のステファニ・レナト賞受賞によせて
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 2014年10月25日の土曜日の朝、名古屋市中区栄のオアシス21で開催されたグローバル・コラボ・フェスタのステージ上に、1人のフィリピン人女性が立っていた。フィリピン人移住者センター(FMC)の代表をつとめる石原バージ、その人である。2014年度「ステファニ・レナト賞」の受賞という、栄えある理由であった。
ステファニ・レナト賞とは、イタリア出身の神父であり、40年以上にわたって在日外国人など社会的弱者の人権擁護活動に尽力された故ステファニ・レナト氏をたたえ、彼の精神を引き継ぐ人々を表彰するために設立された賞である。
1992年に30歳でフィリピンから来日した石原氏は、1994年に日本人男性と結婚した後、フィリピンで習得した服飾技術を活用して、名古屋市中区栄のフィリピン人女性(エンターテイナー)たちの衣装修繕で生計を立てていたという。ところが、修繕の依頼をしてくる女性たちの多くが、身体に殴られたようなアザをもっていたことに気づく。恋人からのドメスティック・バイオレンスである。そこで彼女は、在日フィリピン人女性たちの人権と社会福祉の向上を目指して、1997年に仲間たちと中区栄でFilipina Circle for Advancement and Progress Aichi(FICAP Aichi)という団体を立ち上げた。この団体はやがて、フィリピン人男性の労働問題を支援する複数の団体と合流し、フィリピン人移住者センターの設立へとつながっていく。2000年6月のことであった。
彼女はそれ以来、在日フィリピン人のドメスティック・バイオレンス、移民問題、結婚・離婚問題、労働問題、健康・社会福祉問題の解決などに力を入れ、在日外国人の地位向上や人権擁護を目指して精力的に活動してきた。また、各地のフィリピン人コミュニティを訪れ団体設立や地域貢献のお手伝いをしたり、日本人地域社会や地元行政との協働を通じた多文化共生社会の推進にも尽力してきのである。その活躍は、まさに東奔西走といってもよい。
名古屋NGOセンターが中心となって運営するステファニ・レナト賞を1人のフィリピン人女性が賜るということは、在名古屋のフィリピン人コミュニティにどれほどの勇気と希望を与えたのだろうか。ステージ上で受賞に対する喜びのスピーチをする彼女の後姿を、推薦人の1人として私も同じステージの上からぼんやりと眺めていた。英語で行われたスピーチの内容を、私は詳しく思い出せない。しかし、彼女の堂々とした後姿だけは目に焼き付いている。少し涙が出てきた。ステージ上で泣くまいと思って見上げたオアシス21の空は、突き抜けるような青だった。これから先の10年も、晴れあがった空のように、素晴らしい10年になるに違いない。友人の1人として心から彼女にそう伝えたいと思う。
阿部亮吾(愛知教育大学)

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