在日外国人230万人超、外国人労働者100万人超、生まれる子どもの約30人に1人が外国にルーツをもつ…。日本の「多民族・多文化」社会の現状を表す数字です。また近年、人手不足を背景に、政府文書やメディアには「外国人材の活用」という言葉が踊り、「『移民政策』とは誤解されないように」という枕詞つきで「外国人労働者」の受け入れ拡大が再びすすめられています。
しかし、これらの数字や言葉からは移住者一人ひとりの顔は見えてきません。また移住者や多様なルーツをもつ人びとが、出身文化やそのルーツ、尊厳を保障されながら日本社会で生きていくための政策も存在していません。
移住者や多様なルーツをもつ人びとは、この社会でそれぞれの生(ライフ)を生きています。そして、一人ひとりのそれぞれの生(ライフ)が織り成されることで、この社会はつくられています。
政府は2020年の東京五輪の基本コンセプトのひとつに、「多様性と調和」を掲げ、「人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治、障がいの有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩。東京2020大会を、世界中の人々が多様性と調和の重要性を改めて認識し、共生社会をはぐくむ契機となるような大会とする」としています。
私たち移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)は、この言葉を真に受け止め、移住者や多様なルーツをもつ人びとの権利と尊厳が保障される社会を目指して、移住者の権利キャンペーン2020 “ここにいる Koko ni iru. ”を立ち上げます。キャンペーンでは、各地でコミュニティミーティングやタウンミーティングを開催したり、HPやSNSで情報発信を行い、移住者・マイノリティが「ここにいる」現実を伝えていく予定です。ぜひご参加・ご賛同をお願いいたします。
このキャンペーンにご賛同してくださる方、一緒に取り組んでくださる方を募集しています。このキャンペーンにご賛同・ご参加いただける方は、メールで、タイトルに「ここにいるキャンペーン賛同」をご記入の上、本文にお名前、ご所属や肩書き(任意)を記載して、smj(at)old.migrants.jpへお送りください。今後キャンペーンの関連情報をお送りいたします。また、賛同いただいた方のお名前は今後WEBなどで公開をさせていただきます。ご協力ありがとうございます!