技能実習生として日本にやってくる労働者が、職場で不当な扱いを受けたり、深刻な人権侵害の被害に遭っていることは、報道されているとおりです。国連やアメリカ内務省からも「人権侵害の温床」「人身売買」であるとして、度重なる指摘を受けてきました。
技能実習制度は、2017年に「技能実習の適正な実施」と「技能実習生の保護」をめざして、「技能実習法(外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律)」が施行されましたが、技能実習生をめぐる暴力、人権侵害はおさまりませんでした。古川禎久法務大臣は、2022年の年頭所感で、技能実習や特定技能の制度の見直しを進める意向を表明しました。私たちは、技能実習制度に「適正化」を求めても意味がないことを確信しています。なぜなら、技能実習制度は、技能実習生に債務を負わせ、転職の自由も奪い、奴隷化することによって機能しているからです。
私たち、#技能実習制度廃止全国キャラバン2022 実行委員会は、いま、政府が見直しの検討をするこの機に、労働者が、労働者として、人間として、権利と尊厳が守られ、安心して生活できる社会をめざして、5月22日から6月13日までの23日間、#技能実習制度廃止全国キャラバン2022 として、全国をまわります。ともに、技能実習制度廃止の声をあげていきましょう!