深刻な人権侵害が指摘されている外国人技能実習制度は、国会で技能実習法案が審議されるとともに、法案が成立したのち、介護分野への拡大が想定されるなど、大きな転機を迎えています。また、技能実習生が住民登録している自治体が全国で8割弱を占めるなど、技能実習生は広く日本社会に浸透しています。
近年、技能実習生の送り出し国の構成には急速な変化が見られ、従来7割以上を占めてきた中国からの技能実習生は、2015年には新規入国者の4割を切るところまで減少しています。
他方、2013年には1万人強であったベトナムからの新規入国技能実習生は、2015年には3万人を大きく超え、全体の3分の1を占めるようになっています。今年はベトナムからの入国者数が、中国を上回りそうです。
こうしてベトナムの比重が高まる中、今まであまり知られてこなかったベトナムの送り出し事情について、現地調査をされた巣内さんからのご報告を聞ける貴重な機会になると思います。
ぜひ、皆様のご参加をお待ちしております。
◆日時:11月20日(日)14:45~16:15 (14:30受付開始)
◆場所:首都大学東京・秋葉原サテライトキャンパス
秋葉原ダイビル12階1202教室D&E(千代田区外神田1-18-13)
*[JR]秋葉原駅(電気街口)徒歩1分
◆講師:巣内尚子さん(ジャーナリスト)
◆資料代:実習生ネット会員 無料 非会員 500円
◆事前申し込み:不要
【主催】外国人技能実習生権利ネットワーク(略称:実習生ネット)
〒110-0005 東京都台東区上野1-12-6 3階
TEL: 03-3836-9061 FAX:03-3836-9077
<巣内尚子さんのプロフィール>
大学在学中に三池炭鉱の記録映画のアシスタントを経験したほか、記録映画製作のための所沢高校問題を取材し、取材者としての活動を開始。大学卒業後はフランスに滞在し、「移民問題」を知る。その後、インドネシア、フィリピン、ベトナム、日本で記者やフリーランスライターとして活動し、各地の経済や社会を取材。特に東南アジア各国からの国境を越える移住労働に関心を深める。2015年3月~2016年2月にベトナム社会科学院・家族ジェンダー研究所に客員研究員として滞在し、ベトナムからの国境を越える移住労働を研究。ベトナム人移住家事労働者やベトナム人技能実習生を対象にインタビュー調査を行う。