外国から出稼ぎ労働者が来⽇するようになって30年が経過し、⽇本で育った⼦ども世代のなかから、「移⺠研究者」が誕⽣しています。「移⺠」を、みずから経験してきた研究者たちは、⾃分たちを対象としてきた先⾏研究をどのように読み、研究者としてみずからはどのようにアプローチしていくのでしょうか。
第7回⽬は、沖縄×移⺠をめぐって徳森りまさんと仲⽥幸司Enriqueさんの報告、岸政彦さんからのコメントです。
日時:2018年12月8日(土)13:30-17:30
場所:⼤阪⼤学中之島センター講義室201
(⼤阪市北区中之島4-3-53)
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php
報告:徳森りま(早稲⽥⼤学⼤学院修了)
「在⽇⽶軍基地がつくり出すエスニック・マイノリティ:フィリピン・ウチナーンチュへのインタビューを通じた考察」
仲⽥幸司Enrique(⼤阪⼤学⼤学院)
「Umanchunu uchinaaguchi制定にむけた⼀試論:沖縄⼈ディアスポラをつなぐということ」
コメンテーター:岸政彦(⽴命館⼤学)
主催:上智⼤学グローバルコンサーン研究所
共催:NPO法⼈移住者と連帯する全国ネットワーク貧困対策プロジェクト・⽴命館⼤学⽣存学研究センター・⼤阪⼤学⼤学院⼈間科学研究科附属未来共創センター
問い合わせ先:Tel: 070-6519-1391 E-mail: inabananako@gmail.com(稲葉)移⺠⼆世からの研究発信
徳森 りま(とくもりりま)
1987年、沖縄県生まれ。父方がペルー、母方の親族がフィリピンにルーツをもつ家庭で育つ。2014年、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程修了(国際関係学)。著書:「沖縄の声を届ける―世界に、日本に、一人ひとりに」(共著『日本と沖縄:常識をこえて公正な社会を創るために』反差別国際運動、2016年)ほか。
仲田幸司Enrique(なかだこうじえんりけ)
ポリグロットうちなーんちゅ。最近までペルーのうちなーんちゅにUchinaaguchiを教える活動を展開していた。琉球諸語の言語再活性化・世界のうちなーんちゅを繋ぐという二つの軸をもとに現在博士論文執筆中。
岸政彦(きしまさひこ)
社会学者。1967年生まれ、大阪在住。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。 研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。著書:『同化と他者化─戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版、2013年)、『街の人生』(勁草書房、2014年)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社、2015年)、『質的社会調査の方法─他者の合理性の理解社会学』(共著、有斐閣、 2016年)、『はじめての沖縄』(新曜社、2018年)ほか。
移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)は、移住者と多様なルーツをもつ⼈々の権利と尊厳が保障される社会、制度、政策をめざして、多くの⼈が参加し、意⾒を出し合う場をつくる、移住者の権利キャンペーン2020「ここにいる koko ni iru.」をスタートしました。
タウンミーティングなどを通し、移住者あるいは外国にルーツを持つ⽅々が「ここにいる」ことを社会に広めるとともに、2020年に向けた政策提⾔を発表します。